パソコンゲームの解説、感想集[廃虚碑文]
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公開日:2000-06-24 | ページ表示数:7308回

フロレアール~すきすきだいすき~

製作:13cm
発売日:1999-07-23
原画:あんみつ草 シナリオ:元長正木
シナリオ:9 グラフィック:8 システム:8 総合:9
長所:音楽、声、シナリオ  短所:一部の一枚絵作り
種類:W_??
まず最初にロリではありません。純粋にシナリオを楽しむゲームです。確かに、シナリオによっては衝動に駆られた主人公が暴走する物もあります。しかしこれは18禁のおまけといった感じですね。基本は、シナリオ、これ一つです。ゲームは段階的にエンディングに到達する形式です。まずはほのぼのです。続いて設定から何から色々変わったシナリオが続きます。そこらへんの詳しい事はやってからのお楽しみですね。基本的なシナリオは病弱体質の主人公(ジャン)は何故かメルンと犬のクラマスと一緒に生活をしています。ジャンは灯台守です。メルンはジャンの事をご主人様と呼びます。クラマスは出番ほとんどありません。フランスを舞台にしていて文章の端々にフランスが感じられて良いです。ジャンの過去と絡めてメルンとの生活のお話が進みます。そして音楽がとっても良いです。今までのゲーム音楽の中でも5本の指に入ります。声優も花丸です。可愛らしいとかそういうのもありますが、イメージにぴったりですし。すごくうまいです。とこれはメルンの声の事ですがその他端役に声が出るのもありますがその人もうまいです。しかしメルン以外は声が出ないと思ったほうが良いですね。とは言っても・・・登場人物はメルンと主人公しかいないと言っても良いようなゲームですけどね。さて有名な原画のあんみつ草先生の絵もいい味出しています。個別に誉めていきましたが、全部丸ごといいです。背景もほのぼのですし。そして、実験的作品であるのも好感が持てます。何が実験的作品なのかはやってからのお楽しみです。さてさてどんな人にお勧めかというと・・・・難しい話が好きな人です。オリエンティックな作品が気になる人にも、ついでに音楽が気になる人も。ほのぼのが好きな人もですね。おまけでロリ萌えの人も・・まぁなんとか。参考としてCGは全部で36枚。その内18禁は20枚。シーン回想だと10個。エンディングは6個。最後に忘れていましたがシナリオについて。主人公は自分の事悪い人だと思っていて独白にも毒がありますね。言葉遊びや哲学的なこと。突飛な事もして面白いシナリオです。主人公が影を持っているのがまたいいです。(副題の「すきすきだいすき」は「好き好き大好き!」開発当初の企画にメルンも入っていたために付いたもの。開発当初の内容はカウンセラーにわざと自分の妄想を話していると、妄想の中の女の子たちが現実に・・・・。と確かこんな感じ。)

©13cm/フロレアール(持ち出し厳禁)
©13cm(ジュウサンセンチ)/フロレアール(フロレアール)
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