発売日:1995-07-14 原画:吉澤友章 シナリオ:大槻涼樹 シナリオ:7 グラフィック:6 システム:6 総合:6 長所:探偵物 短所:面倒 種類:D Win版:有 | カルト探偵物。過去の事件を通して知り合った二人が主人公。ホームズ役の涼崎は過去の事件の記憶をなくし今も苦しんでいる、そしてワトソン役の草薙は涼崎の精神病院での担当をしたのが縁で共に探偵をする事に。あと、涼崎が引き取った、事件の犠牲になった夫婦の娘を軸に探偵物ののりで物語は始まるが、冒頭部分であるように物語は涼崎の失われた記憶に関連した方向へ・・・・。本格派の推理物から一転オカルト物に変わってしまうのは、潔いというか、なんというか・・・。画面をクリックするタイプのゲームでフラグをすべて立たせるのは意外に骨が折れる。ただ、多少おまけCGが隠れていたり、変化はある。Hシーンは普通のAVG。登場人物一人一人に律儀にも一回ずつHシーンがあるが、それほど浮いていないので好印象。独特のカット取りで他の作品とは一線を画す。当時としては練りこまれたというかマトモなストーリーと、独特の絵、システム、どれをとっても平均よりかなり上でセンスが光る作品。Win版も出るので続編も合わせて是非やってみて欲しい。記憶に残るかは別として変わった作品だ。(画像は涼崎の横顔にするかどうか迷った。それほどに濃い。いかにも主役顔。)(以下ネタばれ探偵物かと思いきや、いきなり今までの捜査は全て無効にしてカルトな世界に突入するのは少し唐突すぎるように感じた。最初の事件の犯人も推理ではなく直感で割り出しているし、地下室への入り口を発見したのも偶然。最後に殺せたのも記憶を思い出したからで、優秀な頭脳を持つ涼崎の見せ場は実はなく、全て向こうの方からやってきて勝手に解決したという印象が強い。ただ、そうはいっても楽しめた。ハードボイルドな雰囲気と明日香と涼崎との関係。過去の事件の真相など気になることも多く続きが気になった。安直といえば安直だがカルト知識を無機的にさらけ出したり、主人公達いや人間自体が神々の駒になっているという設定もゲームのシナリオとしてうまくいっているように感じる。そう、どれだけ矛盾が出ようと疑問が出ようと面白ければそれでいいのだ。例えば、最後に彼女が生き返っていた事や、たまにはハッピーエンドもいいという女神の言葉。それらが毒がある感じでいい味出している。) 「Esの方程式」 |