製作:Silky's 発売日:1994-04-28 シナリオ:6 グラフィック:5 システム:3 総合:5 長所:シナリオ 短所:総当り方式 種類:D Win版:無 | アンドロイド。近未来。宇宙に進出した人類は危険な作業を回避するために、アンドロイドを開発した。しかし、時とともにスレイヴドールと呼ばれ、性行為を目的とした愛玩用として一般家庭にも普及するようになった。そんな中、暴走し逃亡したスレイヴドールを捕獲する専門の部署がおかれ、彼らはハンターと呼ばれるようになった。そのハンターである主人公は、連続殺人を犯したスレイヴドールの潜伏先と思われる工場を捜査し始めるのだが・・・。ということで、多少の推理要素も兼ねそろえた刑事物。スレイヴドール、しかも女性型しかいない工場をうろうろするのみで、工場のオーナーが怪しい行動をとらなければ、本当にただ女好きの変態がなにかやっているとしか思えない。オーナーに虐げられているというのは分かっても、彼女らの過去などの性格付けはあまりされていないので最後の部分以外は、特に印象深い部分はない。絵も微妙。首が長過ぎたり、がたいが良すぎたり、顔部分の配色が暗すぎたり、バランスが微妙。システムはもっと微妙。ほぼ総当り式で、時々最後のフラグが分からずうろうろすることがあった。Hでは、お触りシステムを採用しているのでなおさら面倒だ。しかも、一本道であるにも関わらず、固定イベントの合間に覗き見Hがいくつかあり、普通にプレーしているだけでは全てを見るのは難しい。しかもセーブは特定箇所でしか出来ない。メッセージスキップは早いが非常に面倒だ。そのため、それほど内容がないにも関わらずプレー時間は5時間近く掛かった。細かな所で笑わせようとしているらしいが、ほとんど笑えず、突拍子もない行動と女の子への悪戯という標準的な主人公の行動を律儀にこなす。最後の部分のみちょっと珍しいが、基本的には凡作。(CG枚数は大目。約7人のヒロインに各2回以上Hイベントがあり、その他に覗くものがいくつかある。はげオヤジのオーナーが関わるもの多数。)(背景に何らかの動く物体があるのが、売りなのかも。作業員だったりまん丸の生き物だったり。ただ、Hシーンでそれがうろちょろするのはどうかと思った。)(以下、ネタばれレイラがアリシアで、その協力者として、ソフィアとメイがいる。と本当はレイラを捕まえるのが目的なのに、オーナーの弱みを探索するのが主になっているのがいただけない。ツンツンしていた、メイが主人公に助けられて恋する乙女になってしまうという重要な場面では、唐突さだけが際立つ。コットンとシルクは物語と関係なく、姉妹で愉しんでいるだけだし。カリンも若い男とセックスしたいだけ。アニスは主人公に惚れてしまったらしいのに途中から出番がない。重要な役目を持っているはずのソフィアは単なる謎めいた女性でしかなかった(エンディングでも行方不明になっている)。メインヒロインだと思われるアリシアは中盤出番なしで終盤に唐突に再登場して違和感がある。憎むべきオーナーは滑稽さの方が勝ってしまってどうでもいいキャラクターになっている。一応、しっかりしたストーリーがあるはずなのに下手なせいで全て殺してしまった感じ。オープニングで最終的には奴隷的なアンドロイドの立場がおかしいという主張で、虐げられたアンドロイドとしてレイラが出てくるのだろうと推測出来るのもいまいちの理由かも。最後のアリシアが罪を償うために溶鉱炉に落ちる場面のやり取りは悪くないし、妹的存在のメイとのその後の生活の描写も悪くない。けれど、そこに至る部分が台無しにしている。) |