製作:KOEI 発売日:1996-11-29 プロデューサー:シブサワコウ シナリオ:6 グラフィック:5 システム:7 総合:7 長所:自由度 短所:縛り 種類:W | リコエイションゲーム。無目的に海や陸を徘徊して、遺跡を発見したり、すれ違う見知らぬ船団に襲い掛かったり、交易したりするゲーム。シリーズ唯一、遺跡などを発見するために陸地を徘徊する必要が出てきた。海だけだった他の作品と違い、非常に広く、無意味に都市が多い。通常のプレースタイルは、図書館で情報を収集し、それに基づいてスポンサーにプレゼンをする。で、実際に探しに出かけ発見物を受け渡し報酬をもらう。基本はこれだけ。まぁ、面白いのだが、問題点が多々ある。図書館で本を読むには、歴史学や神学などや各種語学技能が必要で思うように読む事が出来ない。技能数には上限があり、副官の技能も活用できるとは言え、目的の技能を備えた航海士というのがなかなかいない。良い航海士がいてもスポンサーとの契約終了時にしか解雇できない。航海士は4人までしか仲間にできないので、スカウトするのも難しい。なにより、いちいちスポンサーと契約して探しにいってまた戻るというのが非常に面倒。だが、契約しないと発見のヒントを酒場で聞く事が出来ない上に、地図上にも表示されないので事前にでも知っていない限り発見は困難を極める。まぁ、お金は船の種類が8種類しかなく、武器防具プレゼント程度しか買うものもないのでほとんど使わないのでそこそこ持っていればいいが、やはりスポンサー契約が大きな縛りになっている。ライバルもいるので探検もしないと先を越されてなんだか気分が悪くなる。非常に自由度が高いにも関わらず、プレースタイルに縛りがありすぎる。そこが大きな問題点。ライバル達は非常に高速なので水上、陸上で戦闘出来ることはまれで、ほとんどがノンプレイヤーとの戦闘になってしまう。これは頻繁にあってうるさい位だが、ライバル達と違って勝ったからと言って、変化に乏しく空しい。後は、交易。お金の使い道がないのだからあまりやっても意味がない感じ。確かに自由度は増え、結婚や世代交代もできるようにはなったが、船の種類、有効なアイテム数、ライバル、の激減やセーブが自宅(出身地)でしかできない、スポンサー制度、技能など非常に強力な縛りも増えていまいち自由を満喫できない、というのが実感。なにより、本拠地を移動できないので死亡して巻き戻るのを回避するために小まめに出身地に帰らなくてはならずかなり面倒なのが痛い。なんせ、遺跡で戦闘があったり、ミニゲームがあったりで即死の可能性がいつも付きまとう。しかも、航海はせいぜい1ヶ月程度が限度でそれ以上になると船員が全滅してしまう。航海の限界線は、リスボンから稀にメッカ辺りまで港に経由せず到達できる程度で、ルアンダ(喜望峰)で小休止しないと疲労が溜まりすぎて余計に時間が掛かってしまう。少なくとも「Ⅳ」よりはマシだが、いまいちかも。(子作りコマンドで大砲が放たれたり、「伊忍伝」を思い出させる、アダルトさがある。) |