パソコンゲームの解説、感想集[廃虚碑文]
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公開日:2005-06-20 | ページ表示数:2359回

ゆのはな

製作:PULLTOP
発売日:2005-03-25
原画:藤原々々 シナリオ:丸谷 秀人、J・さいろー
シナリオ:7 グラフィック:7 システム:7 総合:7
長所:コメディー  短所:長い
種類:W_??
恋愛。一人旅の途中、事故で瀕死の主人公の前に現れたのは、ちびっこ神さま。救ってくれるが、きちんと助かるためには巻き添えで壊れたしまった祠を直すお金が必要だと言う。貧乏学生の主人公はやむなく、近くの田舎町でバイトをすることになる。主人公達を拾ってくれた銭湯の天然少女や、主人公が瀕死の状態に見える霊感少女、そして姉御肌のお姉さんを中心にドタバタ恋愛を繰り広げる。という事で軽い感じの恋愛が主でストーリーはあまり凝っていないし、暗い話もそれほどない。天然少女に懸想していて近づく異性を目の仇にする妄想暴走少女、意地汚い守銭奴神さま、ヤンキー(死語)爺さん、所構わず戦艦トークを始めるオタク、といった面々がコメディー担当。前の2人が主で、ちびっこ神さまは主人公と兄弟という設定の嘘の苦労話で老人達に色々と恵んでもらう。が、嘘だと分かっていて貰い泣きしてしまう主人公がみそ。中盤過ぎても結構ドタバタ楽しいことは楽しい。ただ、単調さは拭えない。妄想暴走、嘘話は何度も出てきてまたかと思わせる。アルバイト先は3箇所のみで、浮気さえしなければ問題なく攻略性は皆無。田舎が舞台なためかイベントも歓迎会やお祭りなど派手さに欠け、ちょっと馬鹿だがマジメで楽天家の主人公は仕事に励んでいるだけで他の事はほとんどしない。物語の起伏はほとんど恋愛の心理面によっている。それも、彼女らの背景というか趣味はいい味出しているが、山場と言えるほどの起伏がない。しかもヒロインは4人だけ。総プレー時間24時間前後。ちびっこ神さまはメインのはずが2時間程度で終わってしまう。というように残りの3人の物語が長すぎる。特に霊感少女は初回でメッセージスキップを使っていないとはいえ12時間も掛かった。長くて単調。1ヶ月間、朝、仕事(しかも同じ場所同じ内容)、夜の描写がほぼ省略されずに続き、2人の関係の進展も遅い。恋愛物が好きなら大した問題でもないかもしれないが、個人的にはかなり気になった。CG枚数が各14枚前後と小CGが15枚他で、多いとは決していえない。絵柄は見ての通り幼なめ。Hは長め2、3個で霊感少女だけエロエロなのが5個ある。恋愛物としては非常に充実している。ただ、サブヒロインにはなし。音楽や歌は全く頭の中に残っていない。システムはウィンドゥモードでアクティブにするとカーソルが勝手に中央に移動して使いにくかったが、他は上出来。単調さが気にならなければ秀作恋愛物であるのは間違いない。(「そら色メモリーズ」(評価は低いが実は結構好きな作品)にかなりの部分似通っていた。)(せっかく万年色情みたいな百合少女が出てきたのに、彼女はサブで物語をかき回すだけというのがちょっと悲しかった。)(最近の作品の感想はいつも「結構」楽しめたになっているような気もする。出来はいいのにどうもしっくりこない。集中プレーをするのがいけないのかもしれない。プレー後は睡眠不足でふらふら。)(わかばの絵本は単品でも結構面白い。椿の小説はどこかで聞いた事のある内容も混じっていたが、小説家の苦悩というありきたりだけどこの系統ではあまり見ない設定が面白かった。穂波はエロエロが目立っていた。問題はゆのは。このルートだけ主人公がまるで別人。なんだかえらく素直で悩みもせずロリ好きで猛烈にゆのはにアタックする姿はかなり変。ゆのはもエロエロでアマアマで、まぁ寂しがりやなのは分かっているけれどちょっと変。しかも、えらく短い。主人公の死の原因を作ったヘンリー3世の正体などの謎や過去話がもっと明らかになるのかと思ったらならないし。

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