パソコンゲームの解説、感想集[廃虚碑文]
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公開日:2004-10-22 | ページ表示数:17256回

ランスⅥ~ゼス崩壊~

製作:ALICE SOFT
発売日:2004-08-27
原画:織音 シナリオ:とり ゲームデザイン:TADA
シナリオ:6 グラフィック:6 システム:8 総合:7
長所:大作  短所:長すぎ
種類:W_??
長作。3Dモドキ、ダンジョンRPG。依頼の関係でやってきた魔法使いの国ゼス。そこでは魔法使いでない者は差別をされていた。魔法が使えないランスは奴隷収容所送りになるが、レジスタンスに助けられる。そこで出会ったかわいい女の子をものにするため、魔法使いに仕返しをするために国家転覆を企てる。マップ上には宝箱や冒険功績(溜まると玉やアイテム、お金がもらえる)、固定敵(倒すと赤い引換券)が散らばっている。マップ制覇率によってアイテムがもらえたり、女の子モンスター捕獲も出来て、横道の楽しみが豊富。豊富なのだが、全て完璧にこなそうとすると反対に足かせになってしまうので、注意が必要(要するに足かせになったわけです)。アリスソフトらしいSLGで、バランスは絶妙なのだが元があまりよくない。行動力やセーブ可能な場面が少ない、回復アイテムを戦闘中に使えないなどの制約が多くあり、否応なしに何度も同じマップをやらなくてはならない。プレー時間100時間以上(?)と非常に長いので中だるみする事請け合い。その一番の理由は一本道ストーリーで全く自由度がない事。イベントは一回で全て見ることが出来るようになっている、(まぁ反対に何度もプレーしなければならないのはもっとやだが)、ならば戦闘、育成はどうかというとただレベルを上げるだけ。パワーアップアイテムがほとんど入手できない、パーティーに加わっていれば戦闘に加わっていなくとも経験値がもらえるといった感じで育てるといった感覚は持ちづらい。女の子モンスターもレアは特にいないので簡単に集められる。有効な技の種類も少なく、変化に乏しい。とにかく、消化戦になってしまったのでほどほどしか楽しめなかった。ストーリーは前半は国際情勢のパロディーが多く散りばめられていて、ちょっとやり過ぎというか毒々しいという印象を受けた(キムチの名前の由来はきっとあれを意識してそうだし・・・・)。ヒロイン達とのストーリーは本筋の進展具合で小出しにされ、細切れだったのと特にこれといった出来事も無かったことで印象に残っていない。ハーレムが基本で実はシィルがヒロインだというのが何度も何度も強調される割に特別に何かイベントがあるわけでもない。他の古参キャラクターのイベント群も印象に薄く、これといったイベントはなかったし、シリーズをプレーしていないとよくわからないのではないだろうか。前作の「ランス5D」とゲームのテイスト、方向性が同じで、ストーリー的にも序章的だったと思う。ここで出てきたキャラクターは結構大きく扱われていた。とはいえ程度の違いで、大きなイベントが1つあればいい方。Hはヒロイン達を強引に犯したり、嫌がる行為をさせたり短めで種類は少ない。後は、女の子モンスターの調教説明で調教師がどんな性奴隷にしたてたか説明するという形式を採っていて種類は豊富だが完全に説明なのでちょっと違和感がある。量は豊富なのだろうが、プレー時間当たりにすると少ない。音楽、効果音はノーコメント。声、歌はない。システムは非常に良く出来ている。色々面倒だったが、不備は一切ない。CGはほぼ一定水準以上で、問題はない。1枚見て気に入れば残りも気に入るだろう。SLGとしてもAVGとしてもそこそこ楽しめる、ストーリー展開が気になって徹夜もしたりしたが、いつも肩透かしの印象が強かった。続編である事を意識しすぎたのか本作の続編を意識しすぎたのか中途半端。これでもう少し短かったら賞賛出来たのだろうが、あまりに長すぎた。暇な人や、1本のゲームを遊び倒す人には最適だろうがそれ以外の人はプレーするのに勇気がいりそう。(正直に言えば、中盤で飽きた。グナガン倒せるようになってからがまた長かった。1枚CG取り逃した。見てない立ち絵が2枚あった。)

©ALICE SOFT/ランスⅥ(持ち出し厳禁)
©ALICE SOFT(アリスソフト)/ランスⅥ(ランスシックス)
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