パソコンゲームの解説、感想集[廃虚碑文]
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題名:おすめす☆たいむすりっぷ! (_) び~にゃん 原画:もりたん シナリオ:ぴよみず
W 性転換 エロ/特殊?
性転換。誕生日の翌日に目覚めると女の子になっていた。しかも、過去の自分になってしまっているらしい。原因を作っただろうマッドサイエンティストの親友に相談すると、男として彼女を作れば男にそして元の時代に戻れることが分かった。主人公は、微妙に変わってしまっている現在の人間関係を過去でどう変えられるのか。ということで、TS物。一応、主人公の一人称は「俺」、性格は背伸びして素直になれない少女そのもの。女になった主人公にいたずらをする幼馴染、現在では距離があいてしまった姉のような存在、親友の恋人、あいまいなまま離れ離れになった同級生、行きつけの喫茶店の娘、というヒロインと、事情を話して男として恋愛してます。まぁ、やっていることはレズなんですが。ちょっと例外もありますが、主人公を想っていたのに結ばれなかった、要するに過去をやり直すというイメージが強いです(作中で強調はされていません)。シナリオは特に目立ちはしませんが、破綻もなくほんわかエロで小さくまとまっていて好印象。プレー時間は声をきちんと聞けば10時間以上、最短でも8時間は掛かりそう。ただ、ヒロインが5人いるのでそれほど長いわけではない。共通イベントも結構長い。移動先(キャラクター)を選ぶことと、途中に数個しかない選択肢を選ぶことで分岐するが、一筋に行けばいいので攻略は簡単(条件クリアした後に出てくる選択肢もあり、一部は難しいかも。後、達成率は文章を全て読まなければいけないので100%にするのは面倒)。システムは必要十分な機能が揃っている。声優さんも上手。ただ、歌やアニメがないのは最近では珍しいかも。とはいえ基本はH、これのみ。絵は主人公からして幼め。出来としては、崩れたりせずに一定の質を保ってエロエロでいい感じです。シチュエーションは、基本から道具を使ったり、触手やスライム、SM、露出、レイプなど多彩。絵が気に入って性転換物に抵抗感がなければかなりの良作。ただもっと好き嫌いが分かれそうなのは、ヒロイン達よりも主人公の可愛さがアピールされているところかも。(男に戻るための手段が毎度毎度違うので、今度は何かと楽しみにしていた自分がいた。)(Hイベントは多かったが、大抵CG1枚と差分のみで少しだけ寂しい気がした。総CG枚数は85枚程度。Hイベントは40個程度。)

題名:Oh!きつねさま☆ (_) きゅろっと 原画:きゃらいんようこ シナリオ:TAMAMI
D(W) ラブ ほのぼの?/絵が雑
キツネ耳。バイク事故で祠を壊してしまった主人公ときつね神見習いの写乱との同棲生活を描いた作品。お兄ちゃんと呼ばれながら段々引かれていく2人のお話。きつね神様になるため、主人公の3つの願いを叶えてくれるというが、離れたくないためなかなか願い事を出来ないでいた主人公だが・・・・。10ヶ月間で1ヶ月1話で、各1回ずつHシーンがある。ストーリーは無い様なものでちょっとHな日常生活の事件の一コマといったところ。例えば、霊感の強い姉弟に捕まってSMじみた事をされたりしたり、他のきつね神がやってきたり、デートしたり、運動会に出たりする。海に行ってレイプされたり、ちょっと酷い話もあるが基本的に主人公とセーラー服とか水着とか体操服とかコスプレHしたり、ほのぼのと楽しくHをする。最後の選択肢以外は意味がないので、ゲームというより面倒な読み物といったほうが良いかもしれない。CGは見ての通りというか、今は亡ききゃろらいんようこさんの特徴のある絵でファンは多いと勝手に思っている。ほぼ、写乱だけだが、他に妖精や他のきつね神のものが数枚ある。些細なものを全部合わせてもCGは60枚程度。プレー時間が2時間程度なので、こんなものかもしれない。目を引くのはシステム、メッセージスキップも高速で、どの月からも簡単に始められ、CG鑑賞やエンディング鑑賞もついていて、非常に使いやすい。きゃろっと製作のキツネ耳の巨乳ロリという文句に惹かれる人は是非やって欲しい。

題名:学園ソドム ~教室の牝奴隷達~ (_) PIL 原画:末広雅里 シナリオ:南泌流夫
D 鬼畜 生き返り可能(コンテニュー)/鬼畜・・・
学校に立てこもって非道の限りを尽くすゲーム。しかし主人公は事件に居合わせた教育実習生。しかも非道の限りを尽くすのもほぼ主人公の仕事。でも一応脅されて。逆らうと殺されます。エンディングではSMな仲になったり結婚したりします。内容を少し挙げると、バケツの中でピーをしろとか報道陣の前を四つん這いで歩けとかピンセットで刺したりとか。主人公の性格は七色で犯人の仲間から脅されてまで様々。報道への痛烈な批判や偽善者について、生きる勇気が隠れたメッセージ?とにかく鬼畜な人向け、愛情とかは感じません。当然の事ながら全面鬼畜プレーの連続、合間に生き残ろうとする生徒や先生達の叫び(?)と緊張感が漂います。(でも犯人の目を離れた一回だけはちょっと恋愛)無駄な選択肢や文章はほとんどありません。良く出来た作品です。鬼畜過ぎるのが難点。

題名:学園退魔伝レイコ (_) Trush 原画:BELL シナリオ:NEKOSAN
D 百合 楽/短
女学園で起こる事件を解決するため、新米捜査員で超能力者である主人公が活躍する(といっても捕まってばかりで無能かも)。男は出てきません。特徴はなんといっても百合だということ。後は短いこと。始まったと思ったら終わってます。Hシーンは5回前後。プレー時間20分。ですから、ストーリーは気にしないほうがよさそう。HはSM系と薬でおかしくなってします系。要するに薬でおかしくなってお友達と・・・。というのと敵に捕まって・・・・。というのがあるわけです。ついでに書くとバッドエンドの無い、一本道です。主人公にはソッチの趣味はないそうです。絵は崩れてますが、Hシーンのみ比較的まとも。ゲームシステムは場所を移動してコマンドを実行するという定番です。最初は全てのコマンドを実行しないとならないので面倒だが、詰まることなく楽に進めることが出来ます。(名前の表記は本当は漢字「玲子」も併記した方がいいかも)(1999年に続編が出ている。)

題名:学園トライアングル (_) Janis 原画:てくてく、中村錦、緑一色 シナリオ:鈴木祐志、氷原公魚 原作:そにに 企画・製作:すたじお実験室
D SLG SLG/簡単簡潔?
SLG。「パソコンパラダイス」連載の読者参加型のテーブルトークRPGのような企画が元だったと・・・。神々は悪魔との戦いのために人間を作った。しかし、理性や知性を入れ忘れたために、欲望のままに暮らしていた。それを見た神々は人間を滅ぼそうとするが、一人の女神が理性や知性を教える学校を建てる事を提案した・・・・。そして出来たのが主人公達の三つの学校。そんなある日協定に反して、他校の生徒に襲われ妹が誘拐されてしまう。取り返すために仲間と共に出かけたが、その先に待ち受けていた陰謀とは・・・。出だしはかなりずれてます。しかし時々このノリが表に出てくるが、大体真面目。とはいえ、全20面の面クリヤー型で合間の会話はそれほど多くなく、次の目的地についてや新しい仲間の顔出しの要素が大きい。選択肢も全くないので淡々と進めていくだけだ。色々面白そうな素地を持っているのに勿体無い限りだ。さて、戦闘についてだが、難易度はそこそこだ。ほとんどのボスは動かずに長距離攻撃で無傷で倒せたり、次々と高レベルの味方が増え、レベル上げをそれほど気をつける必要がなかったりと簡単とも言える。ただ、敵との距離を見極めながら進まないとすぐ死んでしまう。慣れれば詰まる所もなくすいすい進むけれど。という事でそこそこ。道具などその他の要素なし。武器は時々手に入り誰に渡すか決めるだけ。経験地は通常敵を倒した時と当てたダメージ分もらえる。したがって低レベルのキャラはなかなかレベルが上がらない。確かにそこそこ楽しめるのだが、このようにプログラム関係は稚拙だと言ってよいだろう。戦闘でアニメーションしたりするが、こういうのはすぐ飽きる。ただ、絵は良い。21枚しかないが、当時としては丁寧だ。敵を尋問するという展開が多いので、SM系が多い。SLGとしてはそこそこ楽しめるものの、話や時にはHシーンさえ細切れにされていて、しかも最中これといったこともなく、盛り上がりに欠けるのが悲しい。(女装して潜伏捜査をしていた美少年を仲間の男が間違って襲ってしまうのですが、それをきっかけに男に惚れてしまい・・・。というお話もあるが、だからどうという展開がない。こんな感じで仲間に対する扱いがぞんざいで仲間になっても誰が誰だかほとんどわからない。)

題名:禁断の血族 (_) C's ware 原画:やさまたしやみ シナリオ:野口ろうご
D(W) H H?/ストーリー
途中に出てくる選択肢はことごとく無力化されます。したがって一本道。ストーリー:両親が死んだ後富豪から養子の話が舞い込む。なぜ養子の話がきたのか戸惑いつつ館で生活をはじめる。そこでは未亡人の富豪と5人姉妹そしてメイドがいた。そこで繰り広げられる・・・・・主人公争奪戦??ストーリーはあってないようなものでなぜ姉妹達とメイドが主人公にほれるのかも不明。養子にされた真の理由もばからしくてお話そのものもまれに見るカス。ただ、原画は多くの人気作品で活躍しているので好きな人は好きかも。Hは普通のものからSMまであります。枚数はそこそこ。プレーしたのはWin版なので声もついていましたが短い作品ですし、下手ではないですが上手いわけでもないのでなくてもよかったくらい。ということで買うことはお勧めしません。(ただ、この作品(Dos版)が93年11月発売なのを考慮にいれると平均的なおかずゲーム。巷で熱烈な人気があったというのは信じられませんけどね。)

題名:黒と黒と黒の祭壇 ~蟲毒~ (_) C's ware 原画:山本京助 シナリオ:朱門優
W オカルト ロリ?/設定
ロリ、オカルト。歴戦の勇者である主人公が戦いに勝ち帰国すると、義妹である聖女によって処刑の命が下されていた。牢に現れた不思議な少女に誘われ聖女への復讐を決意する。連れられた先には、聖女や聖女と共に兄妹のように過ごした女騎士、そして自分の侍従も連れて来られる・・・。という出だし。魔術、儀式、神話なんかがキーワードになるオカルト。キリスト教を元にして他の有名な神話をブレンドしているようだ。段々と真実が明かされていくが、内容はどうでもいい気がしてくる。この類の話が幅を利かせてヒロイン達とのストーリーが非常に薄い。本末転倒というべきだろう。陵辱物としてもいまいち。聖女が言うことを聞くようになるのも、嫌われたくない誤解とはいえ許して欲しいという一心であって、陵辱物としてのコンセプトから外れているように思う。他も似たり寄ったりでこれは恋愛物の設定だ。だからと言って、そういう個別エンドがあるかと言えば、幸せと呼ぶには少々躊躇するような代物しかない。とにかく半端な作品。システムについては既読スキップが面倒だった事とセーブ箇所が21箇所しかない事の他には特に不満点はない、プレー時間が7時間ほどなので大した気にすることもないだろう。完全攻略は骨が折れる。エンディングの分岐はまだ分かるのだが、Hシーンの分岐は因果関係がないので難しい。HはSM系が多い。連れてこられた3人との物がほとんどで、他は不思議な少女や天使の絡むものが少しあるだけ。聖女以外はおまけみたいなもの。CGは雑多なものも合わせても100枚以下しかない。ロリ、オカルトこの二つの言葉に反応する人はやってみてもいいかもしれないがどの角度から見ても傑作とは言えないだろう。(絵は悪くはない。音楽は・・・そういえば流れていたような気がする。歌はオープニングにはあった。声は悪くないだろう。)(言葉にして伝えていさえすれば防げていただろう思い違いが多すぎる。と言うことで愚痴という名の、以下ネタばれ。こういうゲームでは主人公が皆に好かれているのは常識中の常識だが、このゲームはやりすぎ。元の場所に戻った時の民衆や騎士の歓迎ぶりはもう信仰のレベルに達している。牢屋から始まるので主人公の栄光の日々など知らないこちらとしては、オタクの自意識とダブらせているのではないのかと勘ぐってしまうほどだ。まぁこれは大したことはないのだが、売りのオカルト部分がどうもぱっとしないのが気になる。どこかで聞いた事のある実のない話が延々と繰り広げられる。神だろうが、神々だろうが性格悪すぎて話しにならない。チッセが悪魔というのは濡れ衣だと言っていたが、主人公以外に対する行動は悪魔そのもの。神にしても勿体つけて出てきた割には悪い感じに年を取ったお爺さんのような、人間味豊かな情けないキャラクターはなんだろうか。そして何より、聖女にしてもチッセにしても言うべき事を言わない。聖女は事前に理由を教えておくか、再会した時すぐに騙されたと言うかすればこういう事にならなかったはずだ。チッセは隠し事が多すぎて、自分の気持ちをきちんと伝えないから主人公に拒否されるんだと思うのだけれど・・・。だが、当然ながらこうであるから矛盾したストーリー展開が可能になる。少しの違和感と引き換えならば商品として当然の選択だろう。ただ、そうであっても作品としては大きな欠陥だ。

題名:拘束 ~悦びの淫液~ (_) ペルシャソフト 原画:三宅和彦 早川ナオミ めつゆきのり シナリオ:倉田竜次
D H、館 SM?/一部CG極汚
有名シリーズ第一作。偶然立ち寄ってしまった駅で知り合った女性に連れられて不思議な館に迷い込んだ主人公の物語。館には自称四人姉妹(だったかな)とメイドが住んでいて、夕刻になると主人公は館の住民と関係を持つのですが、夢だと言われます。主人公が好意を持っている美幸と館の謎。背徳的な物語が進行します。と物語説明はここまで。物語部分は短く、ほとんどH場面です。H場面はSM、普通が半々くらいです。普通のCGはほとんど気合入っていませんがHCGは気合が入ってますね、ひかるというか立体的というか生々しい感じ。とこんな感じで一つ欠点、選択肢全てを選択しなければ先に進めないシステムなので少し面倒。ストーリーはおまけだと思っておかずゲームとして見るべきですね。だから面白いかどうかは絵の好み次第です。

題名:拘束超人 (_) FOSTER
D H H?/シナリオ
シリアスバカゲーです。主人公は普通の高校生、理事長の高校女子高化を阻止しようと頑張っていたある日、講堂ではげ親父のカツラを見つけ被ってみるとはげの中年に変身した。とギャグ路線まっしぐらですが・・・・ストーリー上は至って真面目、ギャグは全くで出てきません。ストーリーは一切度外視した方がいい作品。矛盾だらけでただただHの回数と多少の謎を作ろうとしているだけです。ですから、絵が気に入ったらやってみてください。Fosterの一連の作品とのりは同じなのでそちらの好きな人にも。でも、普通の人にはお勧めできません。(題名の由来:変身するとデブになってしまい服が破けるので、ラバースーツを着込んでいます。これがSMで使われるので拘束という事だそうです。超人は能力が何倍にもなる事に由来します。)

題名:秋桜の空に (_) Marron 原画:岩舘こう シナリオ:竹井10日
W ギャグ ギャグ/ストーリー
奇跡。幼い頃に記憶喪失になり心に傷を作ってしまった主人公。それは幸せの絶頂で発動する恐ろしい呪いだった。いつも世話を焼いてくれるくれる姉のような存在を中心にクラスメート、教育実習の先生などとふりあうコメディー重視の奇跡物。基本的なストーリーは皆同じで奇跡の原因も同じ。もうちょっとキャラクターごとに色を付けて欲しかった気もするがこの作品の売りはそこではない。当然、あまり上手いとはいえない絵でもないし、記憶に残らない音楽、歌でもない。コメディー部分もあろうが、激甘やかしの姉の存在がこの作品の売りなのだろう。ここまで主人公を激しく甘やかしつつ嫉妬したりする存在はそうなかったのではないだろうか。プレー時間は1回3、4時間、合計15時間以上。CG枚数は1人十数枚しかなく、Hは5人各1回。1回しかないのに、Hシーンはマニアックなものが多かった、剃ったり、出したり。攻略は学園祭で何をやっているかで分岐する分かりやすいもの。それほど悪くもないが、あまりに似たり寄ったりの展開、対象が違うだけのイベント、語尾や落ちの定型句の多用など変化に乏しいのが一番の難点。ギャグや恋人関係になってからのバカップルぶりは笑わせてくれるのだが、それだけの作品。(システムはバグだらけだそうだ。ただ、XPで「秋桜の空に for ISM」というものを使ってプレーしたため特に不満はない。既読のみのスキップも可能で必要機能は全て揃っていた。)(以下、ネタばれかなり退屈だった。時間が掛かる割りに、イベントは皆同じでギャグやバカップルぶりも似たり寄ったり、本当に退屈だ。ギャグ部分は笑えたが、良く考えてみるとシャレにならないようなものも多い。特に晴姫に対するちょっかいの掛け方はもう犯罪ではないだろうか。それにだれもかれも、恋人になってからの変わり方はどこかおかしくなってしまったのではないか、と思えるほど。特に晴姫。ひより、若菜、初子はもう本当にどうでもいいストーリー。それぞれ、いじめ、病気、家、の問題を抱えそれをなんとか乗り越えていくという・・・ありきたりというか、どれも違う題材のはずがまったく同じ展開になるのは何故なのだろう。涼香にしても、核心を付くストーリーかと思いきや呪いの真相が分かる程度で、他と大差ない。記憶が無くなる事への恐怖はそこそこ描かれているが、残される恋人への配慮があまり感じられない。一度、そんな事を言っている場面があるがそれ以降ただ依存するだけなのが悲しい。全体的にストーリーとキャラクターの性格は剥離していて、その性格でこの展開はないだろうとか、真実が明らかにされると思う。端的に言って、何もかも深くない。ギャグとバカップルぶりを楽しむのにはいいのかも知れないが、それ以外は本当に並以下だ。

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